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CL決勝で圧倒的存在感!ガレス・ベイル

チャンピオンズ・リーグ決勝]レアル・マドリー 3-1 リバプール/5月26日/オリンピスキ

【レアル・マドリー|採点・寸評】

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チーム 7
前日会見でマルセロが言っていたように、序盤は相手の出方をうかがって慎重にプレーしていたが、敵のエース、サラーの退場によって精神的に優位に立つと一気に試合を支配しはじめる。後半にベンゼマが相手GKカリウスのスローに足を出して狡猾に奪ったリードは、直後のマネのゴールで帳消しにされてしまったものの、途中出場のベイルが豪快なバイシクルで決勝点をマーク。その後はチャンスを決めきれず、とどめを刺せずの時間が続きながらも、ふたたびマルセロのアシストからベイルがブレ球のミドルでカリウスのミスを誘った。3シーズン連続、最近の5年で4回目、通算13度目のヨーロッパ王者に輝いた。

[GK]
1 ケイラー・ナバス 6.5
23分、アレクサンダー=アーノルドの強くて撃ちどころが見えにくいシュートをキャッチで抑え、ハイボールにはパンチングでシンプルに対応。ロブレンのヘッドをマネに押し込まれる形で1点を失ったが、全体的には安定したパフォーマンスを披露した。相手GKとのコントラストは濃厚なものに。

[DF]
2 ダニエル・カルバハル 6(37分OUT)
マネのスピードとスキルに困惑するシーンもあったが、激しいタックルを敢行したり、ハイボールにもタイミング良いジャンプで対応。攻撃面では確実にポゼッションを高めつつ、C・ロナウドの最初の決定機をお膳立てした。負傷交代した後は、ピッチでもドレッシングルームでも涙を流したと指揮官が明かしている。

4 セルヒオ・ラモス 7.5
マルセロの裏のスペースをカバーし、もっとも危険な相手サラーをしつこくハードにマーク。ヒールにもなれる闘将は文字通りのエースキラーとして、故意ではないはずだが、相手を病院送りにした。当然のブーイングもどこ吹く風。主将として出場した決勝を勝ち続ける真のタフガイだ。

5 ラファエル・ヴァランヌ 6.5
序盤の危ないシーンにはつねに顔を出してピンチを回避。ボールを持った時に不安定な姿を見せたこともあったが、パニックには至らず。エアバトルでは相変わらずの強さを見せた。

12 マルセロ 7
立ち上がりは対峙するサラーを警戒してか、いつになく慎重だった。だが、そのライバルがいなくなってからは俄然勢いづき、普段のように高い位置でポゼッションと崩しに存在感を示し、ベイルのふたつのゴールをお膳立て。幸運があったとはいえ、終わってみれば、このゲームのポイントと言われていたマドリーの左サイド(リバプールの右サイド)は彼のものだった。

[MF]
8 トニ・クロース 6
中盤左サイドの低い位置でボールを引き出し、ゲームを組み立てた。ただ、いつもよりややパスの精度が低く、珍しいボールロストや不用意なファウルも散見された。

10 ルカ・モドリッチ 7
的確な判断で前に行くべきところと、いなす局面をしっかり見定め、流れを引き寄せる役割をまっとう。ディフェンスの貢献度も高く、激しく身体を投げ出したり、ファウル覚悟のプレーも繰り出した。

14 カゼミーロ 6.5
危険な時間帯は下がって最終ラインに入り、多くの仲間が対応に苦戦したマネの突破も何度か防いだ。かと思えば、突如として前線に上がってフリーでチャンスを創出。優勝セレモニーで指揮官が何度も肩を撫でて讃えたのは、特大の信頼の証だ。

22 イスコ 6.5(61分OUT)
幅広く動いてポゼッションを高め、43分にはC・ロナウドのヘッドにつながるクロスを放った(ベンゼマが詰めるもわずかにオフサイド)。無人のゴールに蹴ったシュートはバーに当たり、惜しくも得点ならず。

[FW]
7 クリスチアーノ・ロナウド 6
立ち上がりは左で受けて起点となり、右では突破を仕掛けてシュートまで持ち込んだ。ただしファン・ダイクに睨まれて突破を封じられ、シュート精度を欠き、突破も失敗に終わることが多かった。

9 カリム・ベンゼマ 7(89分OUT)
中盤に降りてはボールを引き出し、果敢に裏も狙うなど、多彩な動きで前線の起点になった。抜け目のないプレーで先制点をマークし、目に見える結果でもチームに寄与している。

[交代出場]
DF
6 ナチョ 6.5(37分IN)
急遽の交代にも落ち着いてプレー。前日練習で鋭いシュートを決めていたものの、大きなサイドチェンジに走り込んで合わせたボレーは惜しくも枠を外れた。いつも通りの堅実な守備も。

FW
11 ガレス・ベイル 9(61分IN)
大舞台での勝負強さを改めて誇示。途中出場でピッチに立ったその3分後に驚愕のバイシクルで決勝点を奪うと、その後もダイナミックな動きで攻守に貢献。極め付けは左足の強烈なブレ球のミドルで相手GKカリウスを正面から打ち破った83分のゴールだった。誰にも文句を言わせない大活躍で、4年前に続いて主役に。「もっとも重要な試合で(バイシクルを)決めることができて夢が叶った気分」。

MF
20 マルコ・アセンシオ -(89分IN)
終了間際に投入され、縦に抜け出してC・ロナウドにクロスを送るも、DFにカットされた。得意のダイナミックな動きを披露する時間はあまり残されていなかった。

[監督]
ジネディーヌ・ジダン 8
「フットボールはシンプルなもの」と前日に語っていた指揮官は、リスペクトする相手を研究し、ストロングポイントを消した。サラーにはマルセロではなく、守備者としてはチームでもっとも頼りになるS・ラモスを当て、結果的に敵のエースが負傷で退場するという僥倖があったとはいえ、流れを完全に引き寄せたのはみずからの采配。疲れの見えたイスコに代えてベイルを投入し、MOMの活躍を引き出すという神業もやってのけた。ポイントと見られていた左サイドではマルセロに慎重さを要求し、イスコを含めた前線の3人には状況に応じて流動的に動くよう指示。また、敵の強力3トップにはカゼミーロを含めた守備ブロックで対応させた。重要な局面をしっかりコントロールしたところに、フットボールを極めた指揮官の真髄を見たような気がする。

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